プロジェクト

このプロジェクトの主なねらいは、まだフィンランド領だった19399月当時のヴィイプリ市街地をインターネット環境上に3Dモ デリングで創生することです。図面資料には、公共施設事業監督官ユハ・ランキネンが作成したタウンプラン、すなわちヴィイプリ中心各街区平面・立面図を参 照しています。ランキネンは、ヴィイプリ・スケールモデル(縮尺図)に準拠してタウンプランを作成しました。写真を含む他の資料も、ランキネンのコレク ションから提供されました。3500以上の建物を含む ヴィイプリ・スケールモデルは、ユハ・ランキネンの設計によるもので、ラッペエンランタにある南カレリア博物館に収蔵されています。スケールモデルのため に、トポグラフィ・マップ(地形図)が作成され、等高線、市街地平面図、建物正面、建物内部を紹介する断面図、及び建物の色彩を示すカラーチャートが表示 されています。約1400枚の製図は、縮尺1:500で作成されています。数千枚にわたるヴィイプリの写真、ビデオ資料の閲覧もできます。

主目的は、構築プロセス(過程)の各段階でプロダクト(創作)モデリングをどんどん使いながら、学生に3Dモデリング制作技法を教授することです。構築プロセスから操作モデルを創生することもプロジェクトの目的であり、それを援用して建築史と建築文化の情報を、3Dモデリングを利用して電子書式に記録します。情報は将来的にも使えるように保存されます。プロジェクトのウェブ・サイトでは、監督官ユハ・ランキネンが収集したヴィイプリ史の貴重な宝庫から、建築史情報を公開します。

作品は、3Dモ デリングを活用してインターネットに公開されます。バーチャル・ヴィイプリが最終到達目標にしているのは、ユーザーの現在地に近いアイテム(目印)が詳し く表示され、ユーザーが市街地や道を移動できるようにすることです。クルマや市電、他の手段で移動する人々の生活が、バーチャル・ヴィイプリに創生される でしょう。プロジェクトのモニター期間中、市街地の自由移動を検証するためにプロジェクトが使用されます。

プロジェクトは、研究開発プロジェクト、教授法開発プロジェクトとしての性格から、プロジェクトにおけるリサーチ(研究)は、本質的に応用リサーチになります。開発対象は、タンペレ工科大学の学生たちがリサーチベースで行った実用化モニタリングです。